生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

ブログ再開。 親だけでは無理です。



1週間以上でしょうか。ブログ書けなかったです。
 毎日書くと宣言していて、これはひどい
 でも、このブログの「リアリティをつきつめる」というコンセプトに忠実に行きたいと思います。
 「ニコニコ動画を地上に(だいたい)再現する」というコンセプトでニコニコ超会議が開かれましたが、
 「國井をネット上に(だいたい)再現する」ということをこのブログでやりたいと思います。これを目指したい。
 となると、この書けなくなった、というのもまさに國井が再現されてる。

 なぜ書けなかったか。

 自分なんかが、こうやってブログに偉そうなことを書くことに抵抗感が生まれてきてました。
 それと、見てくれる人を意識してしまっていました。
 どこまでいっても、うまくいかない自分をみられることに耐えられないのだな、と感じました。
 そんな自分を引き受けよう。
 僕はゲーム好きで、うまくいかない時に「リセットボタン」をとっさに押す、という行動をしていました。
 人生の中でも、リセットボタンを押したい衝動に何度もかられました。
 不登校した時もある意味、「リセットボタン」を押した瞬間でした。
 でも、不登校しても、完全にリセットされるわけではなく、「不登校しました」という印を背負って生きるしかなかったです。
 そして、今回、毎日書くと宣言したブログのこの状況。
 またしても、「リセットボタン」を押したくなりました。
 違うブログに切り替えようかと真剣に考えましたが、このあゆみも、足跡にしていきます。

 うーん。

 苦しい言い訳か(笑)

 よし、いってみよう。

 奥田知志さんという方がいます。
 北九州市でホームレス支援をしている方で、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」でも2回取り上げられている人です。
 奥田さんの講演を昨年聞いて感動した僕は、その場で茂木健一郎さんとの対談本を即購入。
 かなり面白い本でしたが、そのまま放置してました。そして、先ほど読み直したら、びっくり。
 なんと奥田さんの息子さんが不登校していました。そこ、完全に記憶に残ってなかったのって、ちょっと衝撃。
 でも、その中で非常に共感することが書いてありました。
 それは、奥田さんほどのスーパーな方も、不登校の息子を目の前にした時に、「完全に無力」だったということです。
 奥田さんは不登校の息子さんが本当に死んでしまうかもしれないという状況になった時に、毎日隣で寝なくてはいけなくなったそうです。そして、奥田さんは喉頭痙攣で3週間の入院をすることに。不登校の息子さんに対しては、児童相談所や精神科も無力だったそうです。最終的には、この街では暮らせないと悟った息子さん本人が、ネットで調べた沖縄の離れ島の中学校に、自ら「転校する」と言って、事態は展開したとのことです。

 これすごい。

 ようするに、奥田さん自身は具体的解決に向けては何もできなかったのです。

 古今東西。様々な偉人がいますが、自分の子どもについて苦しむ人ってたくさんいる。
 奥田さんがホームレスの方々に対して向けてきた眼差しや関わりは、ものすごく深いです。具体的に動いて、ゼロからホームレスの自立支援住宅を作り出してきた行動力もすごいし、発言する言葉の力もすごい。茂木健一郎さんが奥田さんを慕って何度も北九州で講演をしたり、対談本を持ちかけたりと、奥田さんの人間力はすごいものがあります。
 でも、自分の息子が苦しんでいる時に、無力だった。
 この事実を僕は「希望」に感じました。
 世の中の不登校、ひきこもりを抱える親御さんたち。
 あの奥田さんだって、苦しかったわけです。
 みなさんが苦しくないわけない。
 途方に暮れるのは当たり前です。

 そして、奥田さんの息子さんが復活するためになにが必要だったか。

 それは、「第3者」です。

 親ではない、第3者。

 ここにヒントがある。

 親ができることはある。

 でも、親だけでは限界がある。

 第3者を巻き込みましょう。

 奥田さんと茂木さんの対談本の題名は「助けてと言える国へ」です。
 
 ぜひ、「助けて」と言ってほしいです。
f:id:kuniikatsuhiro921:20150506033132j:image
娘のおもちゃ食器ゾーン。

棚は僕が作った物ですね。そういえば。