生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

広報誌で連載している記事を、このブログにもアップします。

  僕は、障害者福祉NPO法人で仕事をしています。

 その法人では、隔月(奇数月)で広報紙を発行しています。
 その広報紙に今年の1月から連載を書かせていただいています。

 編集をしている方が、思いつきで提案してくれたのですが、僕としては文章を必然的に書く訓練にもなるし、600部を刷っている広報紙なので、それだけ目に留まる可能性も高いものに寄稿できるのは願ってもないことだ、と捉えて、即やらせてもらいたい、と話をしました。

 その連載の題名は、

 「逆襲のフクシ」です。

 僕が捉えている、どきっとするような福祉の話を書こう、思いました。

 現在までで、3回書いていますが、
 今日は、その連載1回目の原稿を、このブログにあげてみます。

 よろしければ、ご一読ください。


 それでは、以下が、本文です。


・・・・・・

逆襲のフクシ epi.1 ~たつかーむと私~
 國井一宏(くにいかつひろ)です。2015年より、少しの間たつかーむの広報誌に連載を書かせていただけることになりました。光栄です。よろしくお願いします。
 僕は、今まで支援させてもらってきた子どもや障がい者、と言われる人々に自分がどれだけちっぽけな人間なのかということを突き付けられてきました。そんな、自分の考え方を根底から覆されるような経験により、僕はこの仕事に「はまって」しまいました。福祉ってやさしいだけでは成り立たない、生々しさや、泥臭さ、それに真っ白ではない、人の黒い裏の側面など、単純にはいかない、だからこそ「はまってしまう」。そんな面を逆襲という言葉で表現してみました。むしろその黒い部分こそリアリティがあったりします。そんなドキッとすることも書いていこうかと思います。それと、何を隠そう大好きなガンダムの映画「逆襲の○○○」のパクリです(隠れてない)
 では第1弾。『たつかーむと私』です。1年ほど前、洞爺湖に移り住むことを前提に、障害福祉の仕事を探していて、たつかーむの高野理事長ともお話をさせてもらいました。その中で「この先20年を見据えた福祉を実践していくべきだ」という話がありました。僕には目から鱗が落ちる思いでした。というのも、そういう意識をして仕事をしたことが全くなかったからです。たつかーむは障害福祉が全く未整備だった30年近く前から、国を全く頼らずこの壮瞥の地に障がいを持つ人が働く場と、住いの場を作り出してきています。20年以上経った現在、日本ではたつかーむの実践の後を追うような形で障害福祉の法整備を行ってきて、就労の場と生活の場の事業が作られてきました。実際にたつかーむでは、「20年先を見据えた福祉」を実践してきた、ということです。では、これから20年後、2035年には、どのような福祉が展開しているのか。
・・・・・全くわかんない(笑)
でも、先を見据えて、未開拓の場所を切り開いていく、というのはなんともワクワクします。
僕はその中で「相互多重型支援」「ケアの本質」「アドラー心理学」「福祉以外の専門家とコラボ」「他専門職の人材を福祉へ」「福祉とアート」「突き詰めたリアリティ」などなどにヒントがあるのではないかと思っています。グーグルCEO「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」との発言があったように、20年後は今以上に人と人の生のつながりが少なくなることが、予想されます。そんな中では、福祉は花形かもしれない。楽観視するのではなく、来るべき20年後に備えて、人との幸せなつながりを意図的に生み出していける仕組み作りに、福祉分野こそ今から取り組むべきだと思ってます。具体的な話が書けずに悔しいですが、また次回に。
略歴
埼玉県出身。中学2年の2学期より不登校。北海道余市にある北星学園余市高等学校へ入学し、その時の高校1年の担任に救われた経験から福祉の道を志す。明治学院大学社会福祉学科卒だが、実習でへこたれて卒論も書けず、社会福祉士の資格は取れず。横浜で障がい者グループホームの仕事をはじめる。横浜市グループホーム連絡会前副会長。
現在グループホーム部門のサービス管理責任者と相談室フロイデの相談支援専門員を兼務。


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以上です。


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今日は、娘二人と花を摘みに出かけました。

ものすごくメルヘンな1日。

良い日でした。