生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

過去ブログ20  不登校児の親へ

僕は不登校児であり、不登校児の親でもあります。

娘は小学校1年の2学期から学校に行かなくなりました。

自分が学校に行かなかったくせに、娘が行かなくなることがこれほど苦しいものだとは思っていなかったです。

なにが辛いかというと、娘が苦しそうだからです。
なにが理由かはわかりませんが、苦しいのです。
見ればわかる。だから親もつらい。


不登校にもいろんな状況があります。

勉強についていけなくて不登校
勉強したくて不登校
いじめられて、自殺寸前で不登校
発達障害ゆえの不登校
人の評価にさらされるのから逃げての不登校
親の注意を獲得するための不登校
親への逆襲のための不登校
親が離婚しないように、仲立ちをするために不登校
学校の先生への反発から不登校
お金を稼ぐための不登校
盗んだバイクで走り出す不登校。(by尾崎豊


こう見ていくと、不登校という言葉でひとくくりにするのは無理ですね。

絵本作家の五味太郎さんのむすめさんは健康優良不登校児で、あさはやく元気に図書室へ出かけて、登校中の同級生や先生方に笑顔で挨拶するらしく、学校から「他の生徒の目もあるので、もう少し目立たないようにしてほしい」というようなことを言われたらしいです。

プロブロガーのイケダハヤトさんは、高校3年生までまったく勉強していなかったために、「このまま高校に通っていたら、目標の早稲田合格は無理だ」と判断し、親と先生を説得して、とことん受験勉強をするために不登校になったそうです。そして、残り数ヶ月のみの不登校時の勉強で合格したそうです。

かたや、自殺寸前でなんとか生き延びるようにいじめから脱出できた、という不登校もあります。

これをひとくくりには語れない。

不登校というのは、ようするに、「状況」なだけです。
それ自体に苦しさのような感情は伴わず、ただ、「学校に行っていない」という事実だけです。

でも、本人も親も極限まで苦しんでます。

なぜか。

人それぞれですが、まずは親御さんがその苦しみの源を掘り当てる必要がある。

そして、その苦しみを実感する必要がある。
子どもの苦しさばかりに焦点を当てて、それによって自分の苦しみに蓋をするのではなく、心の痛みを「痛い」と感じるべきだと思います。
傷の治りを早くするために、傷を思い切り握って痛みを急激に感じさせる、ということも効果があるそうです。
それと同じ。
お母さん、お父さんが、途方に暮れている、苦しんでいる自分の気持ちを認識して、味わう。それによってその感情を少し隣に置くことができるようになります。それが、子どもにとってすごく大事だと思います。

まだいろいろと書きたいですが、今日はこのあたりで。