生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

「今の若者はメンタル弱い」と言う大人達へ

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リアルな「今」を生きている子どもたちに、ずっと会いたい、会いたい、と思ってきました。

そして、最近ようやく会える機会に恵まれるようになってきました。

僕が会いたかったのは、14歳から20歳くらいの子です。

大人に、失望している。

人生に、絶望している。

そして、自分にも失望している。

でも、希望も少し持っている。

そんな子ども達です。

僕が不登校したのは、中2の2学期なので、14歳になる直前です。

だから、あの時の自分くらいの子達に会いたかった。

そして、本当に会うことができています。

不登校発達障害、少年院から出てきた、優等生、いろんな子がいるけど、

総じて、みんないい。

すごくいい。

しっかり生きている。

しっかり絶望している。

彼らと話す中で感じるのが、
周りの大人の多くが、
「若者を信頼していないんだな」
と言うことです。

大人から信頼される、という感覚を感じていない。

それと、ネットで書かれてるものを見ると、
「最近の若者はメンタル弱い」
「注意ができない」

と書かれているものも良く見かけるし、仕事をしていても、そういうことは良く見聞きしてました。

なので、肌感覚として、
「今の若者はメンタル弱い」

という暗黙の了解のような、共有意識が、
今の日本人の大人達の中にあるとおもいます。

それは、なぜか。

いろんな原因が考えられるけど、
僕はアドラー心理学が好きなので、
アドラー的に考えてみます。

アドラーの考え方に目的論というのがあって、原因ではなく、目的に注目してみよう、というのがあります。

若者が人に注意されて、職場に来なくなる。

これの原因ではなく、
目的を考えてみる、ということです。

そうみると、
「職場に行かない、という目的を達成するために、注意されたという出来事を用いた」

となります。

若者は仕事を避けたいんです。

そして、人間関係も避けたい。

きっとそうなんです。

しごとも、人間関係も、自分にとって素晴らしいものなると思えない。

むしろ、自分を苦しめるものだ、と感じている。

・・・・・というか、不登校時代の僕がこれでしたから、よーーくわかる。

今の子達は無意識に、人間関係を避けてるのかもしれないです。

そして、僕が最近会ってる若者の中でも、元気に生きていこうとしている子に共通するのは、

「大人に信頼されてる経験がある」
とか
「大人とつながりを感じられている」

という点です。

これは、おそらく生きていく上で、大人になっていく上で、とても必要なことだと思いました。

そして、僕が、子ども達と、大人をつなぐ架け橋のような仕事をしていきたい、とそう感じました。

「今の若者はメンタル弱い」と言っている、大人のみなさん。

若者は、人間関係を避けてます。

だから、あなたや周りの大人が信じてあげてください。

「注意をしたって、失敗したって、次がある。またやってみよう」

と心の中で大人側が思ってあげてください。

そして、言葉をかけてあげてください。

何度かは、へこたれるかもしれないです。

でも、必ず、大丈夫。
そう信じていきましょう。

僕は今の若者、大好きです。

みなさんもぜひ、少しだけでも、信頼してみてください。

彼らはきっと、勇気を持って生きていってくれます。