生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

ダメな自分に、ただ、、ただ会いにきてくれることがどれほどうれしいことか

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今日は、成田に来てます。

 

会議のため、日帰り出張でした。

 

 

 

 

 

昨日とてもうれしい電話がありました。

 

2年ほど前に関わっていた、当時中学2年で不登校だった男の子のAくん。

 

彼のお母さんから1年ぶりくらいに電話があり、なにか困ったことでも起きたかな?

と思いきや、

 

この春に、なんと、なかなかの進学校への入試に合格し、

今は元気良く高校生活をスタートさせたとのこと。

 

中学3年だった昨年度は、ほとんど休まず学校に行き、塾にも通って忙しい日々を過ごしたのち、入試でも見事合格!

 

すごいなぁ。

 

 

これは、

 

進学校に合格してること

 

とか

 

学校に行けるようになったこと

 

とか

 

そこもすごいなぁと思う。

 

 

けども、

 

本質的なことは

 

そんな表面的なことよりも、

 

 

担任や、関わる先生方がことごとく信頼できない人ばかりで、

 

クラスの中でもやることなすこと、ドンドン裏目に出てしまい、居場所をなくしてしまい

 

不登校になり

 

勉強が全然ままならなかった状況で、

 

はじめて会ったぼくの前で

 

「つらいです。。。」

 

って一言言って、泣いてた子が、

 

寝る間もないくらい頑張って勉強して

 

高校に合格したんです。

 

中学3年になって学校に復帰した時の大変さ、

 

ぼくも不登校していたから、その大変さがよくわかる。

 

みんなからちょっとした

奇異の目で見られるような、

あのなにか視線が身体中に突き刺さるあの感覚。

 

そこを超えていったはず。

 

彼の勇気がぼくには

 

 

よーーーく

 

わかる

 

 

そして、勉強も頑張った。

 

ものすごい忙しく勉強していたそうです。

 

そらそうだ。

 

不登校のビハインドがあったのだ。

 

そんな中頑張ったんだ。

 

素晴らしい。

 

 

彼と一緒に、ゲームをしたのを思い出します。

 

不登校の子にとって、

 

なんでもなく

 

ただ

 

自分に会いに来てくれる人

 

 

ダメで

 

なさけないことになってるそんな自分を

 

知っていても

 

ただ会いに来てくれる人

 

 

それがどれだけうれしいことか。

 

 

そういうことです。

 

不登校の子たちは

 

毎日ただ自堕落に過ごしていると思ったら大間違いです。

 

心の中では、ずっと

 

ずっと

 

自分を責め続けてます。

 

自己否定の言葉を、止むことなく自分に浴びせ続けてます。

 

そのキツさたるや、すごいです。

 

でも、そんな中、復活できたんだ。

 

 

 

お母さんもとても大変でした。

 

女手ひとつで、育ててきたなか、

不登校になり途方に暮れているところに、

救いを求めても、学校の先生は頼りにならないどころか、

親としての対応の仕方を責めてくる。

 

仕事をしながら、中学2年の男の子と向き合うのは、

 

それはそれは、

 

ものすごく大変だったと思います。

 

夜に急にぼくのところに電話が来ることも、たびたびありました。

 

そうやって良い形を一緒に探して来た中、

Aくんが元気を少しずつ取り戻してきた時は、

お母さんと一緒に喜びあいました。

 

学校にも通えるようになってきたところで、ぼくのサポートも終わったのですが、

 

1年ぶりくらいの電話で、

 

本当に驚かされました。

 

子どもはすごい。

 

きっとどこかの段階で、

 

Aくんは

 

しっかり自己受容できたのだと思います。

 

不登校していた自分、

 

その自分の場所から

 

スタートできた。

 

変なプライドで、

 

自分の殻に閉じこもるでなく、

 

そのままの自分からスタートできた。

 

そうでなければ、

 

息切れすることなく勉強しつづけることは難しかったはずです。

 

本当に彼の姿に勇気をもらいます。

 

自己受容は勇気を出した証です。

 

だから、本当に歩き出せる。

 

どんな場所からでも、

 

人は

 

自己受容をすることができれば

 

歩けます

 

その時に本当の自信が持てる

 

ここに本当の自己肯定感が手に入るヒントがあると、

 

ぼくはそう睨んでます。

 

我が家もですが、

 

シングルファザー、シングルマザーです。

 

それは、リアルに考えて、子どもの幸せな人生に向けて考えると、

ひとつのリスクであることは

まぎれもない事実だと思います。

 

でも、

 

シングルでも、

 

いや

 

シングルだからこそ

 

手に入れられる

 

本物の自己肯定感

 

があります。

 

それを伝えていきたいです。

 

 

 

昨日そのとんでもなくうれしい報告の電話を置いた後に、

 

お母さんから

 

「笑顔で過ごせる毎日が幸せです」

 

とメッセージが届きました。

 

そうなんです。

 

進学校に通えることがうれしさの本質じゃない。

 

家族一緒に笑顔でいられる

 

それに叶う喜びはないのです。

 

 

こんな

 

笑顔になる家族を

 

 

大量生産しちゃる!

 

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