9.1自殺(夏休み明け自殺)を、1人でも少なくする!
不登校新聞というものをとっているのですが、平成26年の自殺の統計について書かれていて、衝撃的な内容があったので、書きたいと思います。
内閣府が過去40年間の累計日別自殺者数を独自集計しています。その中で、18歳以下の子どもの自殺は、4月や、9月の休み明けに突出しています。中でも、9月は恐ろしい程突出しています。
この図。
びっくりです。
ようするに、夏休み明けに、子どもたちが大量に自殺している。
この表を見るだけで、いろいろなことを感じます。
① 自殺未遂者や、「死にたい」と密かに考えている人も、夏休み明け前後に大量発生している。
この表の数字は、「自殺既遂者」です。自殺を完遂できた人の数字のみ。
ですが、自殺既遂者は氷山の一角です。
その氷山の下の方には、
◎「自殺未遂者」
◎「死にたい」と悶え苦しんでいる子
などもいます。
だから、この夏休み明け前後には、全国で、苦しんでいる子どもたちが大量に発生していると見ていいです。
② 「学校」という場と、自殺に深い関連性がある。
夏休み明け、ということは、「学校」なんです。
学校にまつわることで、自殺につながっている。
いじめがまた始まることを恐れてなのか、
勉強ができない自分を思い知ってしまうことを怖れてなのか、
先生を恐れてなのか、
部活を怖がってなのか、
学校にまつわる、「人」や、「集団」や、「他人の目や評価」などを恐怖に感じつつ、学校に行かないという選択肢を取ることができない。
プライドからなのか、親が許さないのか、世間が許さないのか、学校が許さないのか。
子どもにとって、人生のすべてのように感じる場「学校」。
そこが苦しい場である時に、「不登校」という選択肢がなくて、自殺をする人が多いようです。
何人もの精神科医や、カウンセラーの方が、「不登校できれば自殺せずにすんだ」というケースがあることを指摘しています。
いろんな生き方がある、ということを受け入れない日本の空気感。これが、学校を離れられないという子どもの精神状況を作り出し、追い詰めているのだと思います。
③ 夏休み明けというのは、不登校児の親が「このきっかけで再登校してくれるかも」という期待をかなりかける時期
夏休み明けは、不登校児にとっては地獄です。周りがざわざわと新たな生活を始めている中で、自分はなにも変わらない生活を送り続ける、なんてダメなんだという気持ちを感じてしまいます。とにかく「他者」や「世間一般」と自分を比較して、苦しみます。
そんな中、親や、周りも、この2学期から行けるのではないか、と期待をかけます。
この期待がさらに追い詰めるのです。
以上に見てきたように、子ども自殺について、夏休み明けが、最重要キーポイントのようです。
そして、自殺という究極の状況まで行かずとも、「もう死にたい」という言葉を心の中で唱えまくる子どもたちが大量発生するのです。
というか、今は8月15日。
北海道や寒冷地などでは、夏休みが終わり2学期が始まるのが、8月20日くらいなので、もう今頃、悶絶している子どもたちが増えてきていることと思います。
なんとかしてあげたい。
そこで、子ども達と、大人たちへ、メッセージを書きます。
子どもたちへ
今、本当に苦しいと思う。
とにかく生き延びて、そこに存在できていて、この文章を読んでいてくれたとしたら、
まずそれについて、「ありがとう」と言いたいです。
今感じている苦しみが、いつか必ず得難い財産のような時間に変わる時が来るはずです。
それを信じて、生きていってほしい。
そして、学校なんていうひとつのものさしによって、君の価値を測ることなんて絶対にできない。
君の存在をおとしめるような、学校、大人、友達、親、がいたとしても、そんなものはたったひとつの見方でしかない。
どうか、そことは別の外の世界に、自分の場所を見つけ出して欲しい。
違う学校。違う地域。違う人々に出会うことで、今までの自分の評価ってなんだったんだろうと、脱力すること請け合いです。
必ず君が輝ける、自分の命を燃やせる、楽しくてしょうがない場所があるはず。
今はその場や、人に出会えていないだけ。
とりあえず、学校なんて行かないでいいので、自分の気持ちを安定させて、その後新たな場に飛び立って欲しいと、僕は思ってます。
そして、君に、もし少しでも余裕があるなら、自分の周りにこのような苦しみにもがいている友人がいれば、その友人に、このメッセージを送ってあげてください。
大人たちへ
子どもたちは、学校で苦しみながら、その学校から逃れられない、と考えています。
そこを変えなくてはいけない。
そういう空気を僕らが率先して変えて、いかなくてはいけないと、僕は思ってます。
僕ら大人が作り出している「空気」が子どもたちを自殺に追い込んでいます。
ちゃんと勉強して、大学を卒業して、就職する。
このようなステレオタイプ的な、シンプルストーリーに、子どもたちを押し込めようとしている、僕らの感覚があります。
僕らが子どもたちを信じる必要がある。
そして、子ども達と一緒にこれからの社会を作っていこうとしなくてはいけない。
「正しさ」というハンマーで子どもの頭が出たところをモグラ叩きなんてしてないで、
出た頭を引っこ抜いて、「お前はおもろい!」と伝えて、がんがんやらせて失敗もさせる。そういう大人でありたい、と僕は思ってます。
大人のみなさんとも、これからの子どもたちを取り囲む空気をおもしろいものに変えていけるように、いろいろと話していきたいです。
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夏休み明けに伴う自殺者がひとりでも減りますように、と祈ってます。
先日バーベキューをした時に、目の前に広がってた景色。
家から車で5分ですね。
最高でした。