「大人と子どもを繋ぐもの」それを作りたいです。
僕は大学の時に福祉学科で、なにか貧困の問題なんかも聞いたりしていて、お金というものはとても汚いものだと考えていた節があり、会社の社長や経営者というのは、なにか良くない輩だ、という感覚を持っていました。
ですが、今はお金に対する感覚もだいぶ変わってきまして、松下幸之助の言葉なんかを聞くと、かなり胸に迫るものを感じます。
その中で一つ感動したものを今回は書こうと思います。
なにかの講演会の録音です。
以下、松下幸之助の言葉。
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『仕事に期するもの』
仕事をすることの喜びとか、目的とか、意味というのを持たなくてはいけない、と僕は思うのであります。
これが必要ない、目的も使命感もない、それはあり得ない。
なにか期するものが必ずあるはずであると、思うのであります。
そういうものを持っていない人は話にならない。
けしからん!と。
なぜその仕事をしているのかと。
そのけしからんは、君自身に対してもけしからんし、
社会のとってもけしからんのだと、思うのであります。
君は社会にとって尊いものなんだ。その社会にとって尊いものとして、もっと君を活かしてもらわにゃ困るのだ。
そういうことが言えると僕は思うんです。
お互いにそういうことを言い合えると思うんですね。
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以上です。
途中の、「仕事の意味を見いだせていないのはけしからん」
という言葉を聞いて、
うっ、、、きついこと言うな、、、と一瞬かんじましたが、
その後がすごかった。
君は社会にとって尊いのだから、仕事の中で自分を活かしてほしいと。
そうでないと社会にとって損失だと。
そう言ってくれてるんですね。
松下幸之助は学校に行ったことがなく、自分には学がないと思っていたそうです。
だから、どんな若者だろうと、自分より学があるだろう、この若者からきっと学ばせてもらえることがある。
そういう気持ちで新入社員にも接していたそうです。
これはすごいことだと思うんですね。
この謙虚さ。
松下幸之助は、幼少時代貧乏で、丁稚奉公に出ています。そして、若くして両親を亡くし、兄弟もたくさん亡くしています。幸之助さん本人も病弱だったそうです。
そこから這い上がってきた力は、「なにくそ!」という反骨精神というよりは、「感謝する」力のように感じます。
だから、新入社員に対しても、謙虚に真摯に学ぶ姿勢を持って接している。
新入社員からしてみると、そんな態度で接してもらえたら、どれだけ勇気が沸き立つことだろう。
こんなでっかい人間に出会ってしまったら、
「社長!付いて行きます!」
そんな気分になって、力を発揮できたんだろうなと思います。
僕は今の日本が元気になっていく上で必要なこととして、
「大人と子どもをつなげること」
が、とても重要だと考えてます。
それには、大人が真に子どもたち、若者たちを信頼できるか、ということが重要だと思うんです。
それを松下幸之助さんはやっていたのだろうな、と思いました。
「社会にとって君は尊い」
この言葉を本心から発することができる人が、世の中にどれだけいるか。
こういう名言って、今やネットで検索すればすぐにたくさん出てくるけれども、その言葉が生まれるまでには、その名言を発した人の人生分の思いと重みがあるわけで、ちらっと僕が見ただけで、その言葉を自分が扱うことは相当難しいと感じます。
でも、その深さに思いをはせることはできますね。
だから、
「社会にとって君は尊い」
ということを心の底から言っていた人がいた、という事実が僕に勇気をくれるのだなと感じました。
僕も僕の言葉で、子どもたちに勇気を沸き立たせたい、とそう感じさせてもらう言葉でした。
不登校の子どもたちにも声を大にして言いたい。
「社会にとって君は尊い。
だから、社会のために自分を活かしてほしい。」
不登校の君の先。
君が人生のその先で関わる人たちがいる。
君が仕事をすることで、その人達を幸せにするかもしれない。