生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

子どものあるがままを受け容れる、という具体例を1つ紹介。

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この絵は洞爺の我が家の駐車場に、次女が描いてたものです。

 

 

今日は、小学3年生の長女に対しておこなった

 

あるがままを受けいれてみた

 

ことについて書きます。

 

よく、「子どものあるがままを受けいれなくてはいけないよ」という言葉に出会います。

 

本の中でもよく見かけます。

 

でも、それって、なにをすればいいの??

 

子どもが甘えてきた時、わがままを言ってきた時も、やらせてあげなきゃいけないってこと!??

 

と、疑問に思ってました。

 

大学から福祉の勉強をして、仕事も福祉の仕事に就いた僕としては、

「あるがままを受けいれなくてはダメだよ」

というのは、耳にタコができるほど、触れてきた言葉です。

 

自分でもそう思って意識しようとしてましたが、具体的になにをすれば良いのかよくわからない。

 

それの方法がようやく分かってきました。

 

 

1、根本的な問題を特定する

 

2、行為感情に分ける

 

3、感情を受け容れる

 

 この3段階で進めます。

 

 

この前の土曜日は娘の小学校の学園祭でした。

 

ですが、この日は東京に会議のため出かけるので、僕は行けませんでした。

 

そのことを娘に伝えたところ、

 

「えーー!一緒に行けないのーー!」

 

と、ムスッとしてしまいました。

 

その後、

 

長女「今日はなにするの!?」

 

僕「そうだねー、今日は草刈りだね。」

 

長女「えー!やだ!草刈りしたら、友達来た時に草で遊べなくなるからやだ!!」

 

僕「いやー、、、今日しかやるチャンスないから、草刈りやりたいんだよね」

 

長女「絶対ダメ!畑の方だけにして!」

 

僕「うーん。。。それじゃあんまり意味ないんだよな。。。」

 

長女「ダメ!畑のところだけ!」

 

僕「そしたら、畑だけにするかな〜。。。」

 

長女「やっぱり全部ダメ!草刈り全部やっちゃダメ!」

 

僕「えー!さっきと言ってること違うじゃん。」

 

長女「ダメなの!今日は草刈りやんない!」

 

 

、、、、、、というやりとりをしてました。

 

ここでたいてい陥りがちなのが、なんとかおさめるために、草刈りをやらない、という選択をしてしまうのですが、それでは、長女はおさまらないのは明らかです。

 

それはなぜか。

 

ここで長女は、

 

草刈りが嫌。。。

 

というわけではなく、

 

学園祭にお父さんと行けないのが悲しい

 

のです。

 

上記    1、の問題特定です。

 

そこで、

 

僕「そうか。〇〇〇(長女の名前です)は草刈りが嫌なわけではなくて、学園祭におっとーと行けないのが悲しいんだよね。」

 

と、伝えたところ、

 

長女は号泣し始めました。

 

長女「なんで!なんで東京行くの!お父さんと一緒に行きたかったのに!!行けると思ってたのに!やだ!絶対東京に行って欲しくないー!」

 

と言いながら、号泣。

 

長女「学園祭に行けないじゃん!もうーー!」

 

長女「だんで!だんで!ぼうーーだだーー!」

訳(なんで!なんで!もうーーやだーー!)

 

泣きすぎて、言葉がだいぶ「だぢづでど化」してきました(笑)

 

この時期、嫁が寝込んでいたこともあり、僕が学園祭に連れて行けないイコール学園祭に行けない、と思っていることもわかりました。

 

そこで、

 

僕「学園祭に行けないかもしれないとも思ってるんだね。それは大丈夫。おっかーがもし連れて行けなくても、誰か友達のお母さんにお願いして連れて行ってもらえるように必ず準備するから学園祭には絶対に行けるよ。」

 

とまずは、学園祭には行けることを確定してあげました。

 

そして、

 

僕「おっとーはどうしても行きたい仕事があるから、東京に行くね。〇〇〇の期待に応えられなくてごめんね。おっとーと行きたいと思ってくれてたんだね。ありがとう。その気持ち、嬉しいよ。おっとーと行きたかったんだよな。行けなくなって悲しいよな。ごめんね。」

 

と伝えると、

 

 

。。。。無言に。。。

 

 

そのまま、10分ほど沈黙が続きました。

 

そして、僕は他にやることをしに、その場を離れました。

(切り替えるには僕が目の前にいない方が良いだろうとも思いました。)

 

5分ほどで帰ってきたら、

 

長女「これから栗拾いに行くー!!」

 

とケロッとして、

 

笑顔になってました。

 

 

 

とまぁ

こんな感じでした。

 

 

このやりとり内での

2、行為感情に分ける

 

については、

長女が期待してる行為としては、

 

学園祭にお父さんと行く

 

でした。

 

そしてその時の感情は

 

お父さんと一緒に行けないのが悲しい

 

でした。

 

なので、この2つを分けて考えます。

 

そして、行為は

受容しなくてもいいのです。

 

これが非常に重要なポイントです。

 

一緒に学園祭に行けないのであれば、「行けないよ」としっかり伝えた方が明らかに良いです。

 

変な罪悪感から、やっぱり出張はキャンセルする、というのは絶対に避けなければいけないことです。

 

子どもにも、

 

自分の期待通りに他者が行動してくれるわけではない、、

 

という経験をぜひ積ませてあげてください。

 

 

そして、


3、感情を受け容れる

 

です。

 

お父さんと一緒に行けないのが悲しい

 

この気持ちを

 

1、見てあげます。

 

そして

 

2、伝えてあげます。

 

そして、

 

3、悲しい気持ち、わかったよ。そうなんだね。悲しくさせてしまってごめんね。

(でも、学園祭には行かないよ。。。と心の中では思っている)

 

と伝えます。(受け容れてあげます。)

 

すると、娘としては、お父さんと行く、ということは叶わないものの、自分の気持ちをお父さんは理解してくれてる、わかってくれてる、と感じます。

 

そして、親への信頼感も高まります。

 

すると、イライラした気持ち、悲しいという気持ちがやわらいできます。

 

そして、子どもはすごいですね。

引きずらずに、すぐに次の遊びに入っていく。

 

 

と、こんな出来事がありました。

 

あらためて、

問題の特定

は難しいなぁと感じましたし、

 

行為

感情

を分けて、

 

 

感情

を受け容れる

 

ということのすごさを実感しました。

 

僕が考える

あるがままを受け容れる

というのはこういうことです。

 

今の感情、気持ちを見てあげて受け容れてあげること。

 

そして重要なことが

行為は叶えてあげる必要はない

ということです。

 

 

今日は長くなりましたので、この辺で。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。