生きづらさをやさしさに変える くにい かつひろ

繊細すぎて苦しかったその生きづらさこそが、人を癒す力になったと感じてます。 くにいかつひろ

「あなたと一緒に居れて、うれしいです」というメッセージがいかに強力か

 僕は大学を卒業する少し前から、2年ほど児童相談所の一時保護所で非常勤をして、その後障害者グループホームで働くようになりました。 
 大学4年間も福祉の勉強していたので、16年間福祉に関わっていたことになります。
 16年間でいろんな職員に会いましたが、「この人はいいな!」と思える職員の共通点として、「今日も会えて嬉しいよ。」というメッセージをしょっちゅう相手に送っている、ということが挙げられます。
 それは、直接言葉で言うだけでなく、態度に現れていたりします。何よりも、その人自身が本当にそう思っている、ということがすごくポイントだと思ってます。
 あなたと会えてうれしいです、というような演技だったらバレるものだし、そう長くは続けられないことですが、本当にそう思っていると、必ずいつかは伝わるし、ずっと続けられると思います。
 一緒に居ること自体を喜んでもらえたら、どんな人だってうれしいと思います。
 この、「あなたと一緒に居ることが、嬉しいですよ」というメッセージを、かなりナチュラルに伝えられる人というのがいます。
 「今日も元気そうじゃん!」
 「久しぶりだね。」
 という普通の言葉かけだったりしますが、笑顔で喜びを感じながらこの人は言っているな、と感じられる場面がよくあります。
 これができる人は、それだけですごい。
 こういうことって、大学の勉強では触れにくい事柄だと思いますが、現実の現場では、かなり重要な要素だと思います。
 
 そして、この「あなたと居れてうれしいです」スキル。
 略して、「あ居うれスキル」と仮にしときましょう。
 この「あいうれスキル」。
 福祉の現場以外でも、強力な武器になると思います。
 というのも、昨年、福島の郡山に行った時のことです。
 ものすごく混んでいた飲み屋で、店員さんがゆとりなく動き回っている中で、たった一人笑顔で本当に嬉しそうに接客をしている店員さんがいました。
周りのお客さんたちも、その店員さんに対してすごく好印象を持っていたようでした。
 あの仕事っぷりはすごい。
 あれなら、お客さんも安心するし、楽しめるし、お店も好印象を獲得できる。そして、職場からの評価も確実に高いでしょう。
 こうできる人は稀だ。という意見もあると思います。
 でも僕は、そうは思いません。
 というのは、誰にとっても、「その場にいて心地よい、と感じられる場所はある」と思っていて、それが今の職場に当てはまるか、あるいは心地よい場所に作り変えることができるか、ということがポイントだと思うからです。
 僕を例に挙げてみると、児童福祉の勉強をしていた時のことです。大きな施設でボランティアや非常勤をしていました。3箇所ほど関わっていました。その中では、心地よいと感じてその場にいることが僕にとっては非常に難しかった。ですが、楽しそうに嬉しそうに仕事をしている職員がいるのです。今にして思うとそれを見て、劣等感を感じたりしていました。
 その後、大学4年生で子どものグループホームに実習に行きました。そこは非常に心地よい空間だった。その後、グループホームという場所にある種憧れのような印象を描いていて、運良く大学の同期が立ち上げた障害者グループホームにアルバイトで行けるようになりました。
 そこはやはり心地よい空間でした。
 ようするに、人によって感受性が違うわけで、自分にあった場所というものが必ずあり、それとは違う場所では、自分がうまく機能しないということです。
それと、どんな職場だって、関わる他者だって、いい面だけでなく、嫌な側面も必ずあると思います。それもひっくるめて、良い面に着目したいものだなと思っています。
 詩人、萩原朔太郎の言葉に「幸福人とは、過去の自分の生涯から満足だけを記憶している人々であり、不幸人とは、それの反対を記憶している人々である。」とあります。
 良い面に着目できる心でありたいものです。
 話を戻すと、「あなたと居れてうれしいです」スキル、略して「あいうれスキル」。
 これは、どんな仕事でも、対人関係でも、夫婦関係でも、恋人関係でも、家族関係でも、絶大な効果を発揮すると感じています。
 作家の田口ランディさんは母との関係で非常に苦しんだ方らしいです。ですが、著書の中で、こたつの中でランディさんがくつろいでいたところ、母が「このかわいい子は〜!」と笑顔でほっぺたをぎゅ〜と両手でやさしく触ってくれたことがあったそうです。それはランディさんにとってはとても優しい気持ちになれる甘い記憶として残っているそうです。きっとその時のお母さんは娘をかわいい!と感じて思わず取ることができた行動だったのだと思います。 お母さんとの関係性で辛い記憶の多いランディさんも、その記憶を思い出した時は、なんとも言えない気持ちになれたということです。
 こういう瞬間にヒントがあると思う。

 このようにできる自分はどういう時なのか、そうできる自分でいれるようにするにはどうすることがいいのか、それを探しておくことは、「あいうれスキル」を発動する上で、とても重要だと思います。
 僕は、仕事でも、嫁に対しても、子どもに対しても、できるだけ、この「あいうれスキル」を発動できるように心がけています。
 できない時もあるのですが、できた時は、本当に良いです。
 長くなったので、きょうはこの辺りで。
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僕は実はゲーム大好き不登校児でした。

なので、今はこんな本読んでます。

ドラクエもバカにできないですね。
幸せな人生へのヒントが書いてありました。

あと、ブログサービスをはてなブログも試してみています。フェイスブックにはこちらをあげてみていて、以前のロリポタッチも、そこで読者となってくれている方もいるので、並行してアップしています。